列車ダイヤについて -- 1-1 列車ダイヤは左右対称?
2016年3月26日
列車ダイヤは、左右対称?
列車のダイヤを、ダイヤグラム(運行図表)で表示すると左右対称になることが多いようです。
仮に一編成の列車が、決まった区間を行ったり来たりしていれば左右対称になりそうな気がします。しかし実際のダイヤでは一日中完全に対称になるわけではありません。
しかし、このサイトで話題にしている東海道・山陽新幹線の場合、ほとんど左右対称といえる部分があります。
具体的には、例えば東海道新幹線の東京駅の14時台付近のダイヤを、14時21分52.5秒で折り返してみます。
東海道新幹線の東京駅の14時台付近のダイヤを、表示します
ダイヤグラムに示された列車を左側に、到着する電車、右側に出発する電車の形で書き出してみます。臨時列車は運転しない日もありますが、ここではすべて運転した時の状況を示します。
到着 出発
1 のぞみ338号(新大阪) 14:20:15 14:23:30 のぞみ369号(新大阪)
2 こだま648号(名古屋) 14:17:00 14:26:45 こだま663号(名古屋)
3 のぞみ16号 (博多) 14:13:45 14:30:00 のぞみ41号 (博多)
4 ひかり518号(新大阪) 14:10:30 14:33:15 ひかり517号(新大阪)
5 のぞみ156号(博多) 14:03:15 14:40:30 のぞみ181号(博多)
6 のぞみ334号(新大阪) 13:56:45 14:47:00 のぞみ373号(新大阪)
7 のぞみ124号(広島) 13:53:30 14:50:15 のぞみ115号(広島)
8 のぞみ332号(新大阪) 13:50:15 14:53:30 のぞみ375号(新大阪)
9 こだま646号(新大阪) 13:47:00 14:56:45 こだま665号(新大阪)
10 のぞみ330号(新大阪) 13:43:45 15:00:00 のぞみ233号(新大阪)
11 ひかり464号(岡山) 13:40:30 15:03:15 ひかり477号(岡山)
12 のぞみ14号 (博多) 13:33:15 15:10:30 のぞみ43号 (博多)
13 のぞみ154号(博多) 13:30:00 15:13:45 のぞみ183号(博多)
14 のぞみ222号(新大阪) 13:23:30 15:20:15 のぞみ379号(新大阪)
到着あるいは出発する列車の間隔は基本的に、3分15秒で、そうでない場合も 4 と 5 の間隔は、到着・出発とも7分15秒 、13 と 14 の間隔は、到着・出発とも6分30秒など同じになっています。
10 と 14 の列車番号から対称というには無理があると思われるかもしれませんが、のぞみ330号 も のぞみ233号 も こだまを追い越す駅が、
小田原・静岡・豊橋であり、のぞみ222号 も のぞみ379号 も こだまを追い越す駅が、新富士・豊橋・米原であり、浜松でひかりを追い越す。
ダイヤグラム(運行図表)で表示すると左右対称になります。
また、12が東海道新幹線の区間で、285km/h の最高速で走る列車です。
これを見て気付かれるかもしれませんが、13時51分52.5秒で折り返しても左右対称になります。東京駅のダイヤは1時間間隔で同じ列車が到着・出発しています。
この場合、30分に一度折り返せば対称になるところがあります。
東京駅から鹿児島中央駅まで、線路がつながっているところは、同じで 21分52.5秒 か 51分52.5秒で折り返せばダイヤグラム(運行図表)は基本的に左右対称になっています。
なおここに載せていませんが、のぞみ281号のように臨時列車で下りのみ285km/h運転する日があり、この場合上り電車はないので左右対称になりません。これについては次の2ー1回で述べます。
このダイヤグラムで、
2のこだまは、9分45秒で折り返し、12ののぞみは、37分15秒で折り返しているわけではありません。
こだまで到着した列車がひかりになったり、広島から来たのぞみが博多行きになったりしています。
この表で、同じ列車が折り返しで出発しているのは、3と10で、3はJR西日本・博多総合車両所の車両のことが多く、
10はJR東海・鳥飼車両基地(大阪交番検査車両所)の車両のことが多いようです。
列車のダイヤを、ダイヤグラム(運行図表)で表示すると左右対称になる例を山陽新幹線の区間で見てみます。
山陽新幹線のダイヤの一部を、表示します
相生駅で、岡山行きの下りのひかりをさくらと広島行きののぞみが追い越し、岡山駅には、さくら・のぞみ・ひかりの順に到着します。
岡山駅のダイヤも21分52.5秒 か 51分52.5秒で折り返せばダイヤグラム(運行図表)は基本的に左右対称になっていて、
のぼり列車は、岡山始発のひかり、広島からののぞみ、さくらの順に出発し、相生駅で、退避するひかりをのぞみとさくらが追い越します。
上りと下りでは、相生駅で追い越す時のさくらとのぞみの順番が逆になっていて、この様子を、
ダイヤグラム(運行図表)で表示すると左右対称になっています。
ところで、なぜ列車のダイヤを、ダイヤグラム(運行図表)で表示すると左右対称になるのでしょうか。
眺めるのに良いからではなさそうです。
上の東京駅の例で、2.のこだまは700系の電車で運転されることが多く、4.のひかりはN700系の電車で運転されます。
(2016/03/28改正のダイヤ)
そのため回送になるのですが、こだま663号(名古屋)を14:33:15発にして、新大阪行きのひかりと入れ替えれば、
そのまま700系の電車で運転できるので、回送する必要がなくなります。
それでも、列車のダイヤをダイヤグラム(運行図表)で表示した時左右対称にしたほうが良いのは、そのほうが利用する人に
とって便利だからだと思います。
東京駅の例ではあまりはっきりわかりませんが、次の山陽新幹線の岡山駅のダイヤで見るとよくわかります。
山陽新幹線の岡山駅のダイヤの一部を、表示します
下りのひかり467号で、岡山まで来た人は、こだま745号に乗り換えることができます。
左右対称になっていると、上りのこだま740号で岡山まで来た人は、ひかり474号に乗り換えることが出来ます。
ところが、左右対称になっていないと下りのひかり469号で、岡山まで来た人は、タッチの差でこだま747号に乗り換えることができません。
(これについては、2-3 「みずほ」が「みずほ」らしくなった? 臨時のみずほ一本ですが でも記述しています)
なお、上りのこだま742号で岡山まで来た人は、ひかり476号に乗り換えることが出来ます。
ところで、こだま745号は岡山始発なのに、740号は新大阪行き
同じように、こだま747号は岡山始発なのに、742号は新大阪行きなので、左右対称になっていません。
(これについては、2-8 こだまは岡山駅で33分間何を待つの? で記述しています)
==> 以下の部分は、2018年7月10日 に追加しました。
上記の東京駅の時刻は、一部の列車の時刻が15秒変更になりました。
2-14 名古屋発のこだまの東京到着が、1分早くなった?(2017/03/04)に詳しく記述しています。
2-14 名古屋発のこだまの東京到着が、1分早くなった?
それでも、ほぼ左右対称に非常に近いと言えると思います。
上記の山陽新幹線のダイヤは、一本のさくらが左右非対称になりました。
2-12 列車ダイヤは左右非対称? 姫路駅です(2017/03/04)に詳しく記述しています。
2-12 列車ダイヤは左右非対称? 姫路駅です
列車のダイヤをダイヤグラム(運行図表)で表示した時左右対称にしたほうが良いのは、そのほうが利用する人に
とって便利だからという例を、ひとつ付け加えます。
山陽新幹線のダイヤの一部を、表示します
尾道の人が、東京に行くとします。
新尾道の駅から、こだま738号に乗って、福山まで行きます。10分程待っていると、のぞみ26号が来ます。
(臨時列車ののぞみ166号は福山には停まりません。)
のぞみ26号は新倉敷駅で、こだま738号を追い越して、岡山には先に着きます。そして東京まで行きます。
翌日、東京から尾道に戻る際は、のぞみ23号に乗ります。
岡山駅では、こだま743号のほうが、のぞみ23号より先に出発しますが、新倉敷でのぞみ23号が追い越して、
福山駅には先に着きます。福山駅で10分程待っていると、こだま743号に乗り換えることが出来、
新尾道駅に戻ることができます。
これらの列車をダイヤグラムに描くと左右対象になります。
このように、列車のダイヤをダイヤグラム(運行図表)で表示した時左右対称になっていると、
利用する人は、上りも下りも同じように乗り換えることができ、便利になります。