列車ダイヤについて --  3ー68 マイナンバーカードにふりがなをつけよう!

                                      2022年3月20日  

    3ー68 マイナンバーカードにふりがなをつけよう!
    
    
    まず、今回のコラムのタイトルですが、
    本当に、自分のマイナンバーカードに勝手に、ふりがなをつけると、カードが使えなくなるかも知れません。
    今回のコラムの主旨は、マイナンバーカードの自分の名前にふりがながついていればいいのになということです。
    
    自分の名前は、キラキラネームではありませんが、普通に読むと間違えて読む名前です。
    運転免許証にふりがながついていた時代、身分証明書として使うと、面倒なことがありました。
    銀行の預金口座の名前はカタカナなので、お金が振り込まれなくなります。
    航空券を発券する人が名前を間違えると、パスポートのローマ字の名前と一致しないので、
    使えなくなります。
    名前の読みがなが変わっているとか、使われている漢字が特殊という人は相当多いと思います。
    運転免許証から間違えたふりがながなくなり、住民票に正しいふりがなが表示されるようになって、
    ひとつの進歩だと思いました。マイナンバーカードにも当然ふりがなあるいは、ローマ字のよみがなが表記されると
    思ったのですが、どちらも表記されませんでした。
    
    自分の例では、もしマイナンバーカードに名前のふりがなが表記されていれば、
    運転免許証の替わりに、マイナンバーカードを身分証明書として使おうと思っていたので、
    がっかりしました。
    
    名前では特に困っていない人でも、住所の記入で、三丁目6番16号 の形式で入力する必要が
    あったとか、数字が全角でないとダメだったなど、住所のシステムへの入力でトラブルを経験した人は多いです。
    マイナンバーカードをかざしただけで、窓口での住所氏名の記入が不要になれば、窓口の
    混雑緩和も期待できます。
    マイナンバーカードをカードリーダーに差し込んでいたり、携帯にマイナンバーカードを保存しておけば、
    クレジットカードの申し込みなどの際の住所氏名の入力の手間がはぶけるとなると、
    大きな魅力になります。
    
    実際、マイナンバーカードは持っているだけで、携行しませんし、ほとんど使っていません。
    総務省のCMをみると、マイナンバーカードを発行することが目的だという印象ですが、
    本当の目的は、マイナンバーカードが頻繁に使われる状況にすることです。
    総務省の人は、自分たちがどの位の頻度でマイナンバーカードを使っているのか、公表して欲しいと思います。
    
    何かのサービスが始まった時、実際に広く使われるかどうかは、IT技術のレベルはあまり関係なく、
    これだけは便利になるというような事があるかどうかが鍵になることがあります。
    
    マイナンバーカードとは話題が変わりますが、モバイルSuicaを使い始めました。
    ところが、アプリを更新すると、使えなくなりました。
    改札で認識されなくなりました。自動販売機で確かめたところ、他のおサイフケータイのカードは使えるので、
    モバイルSuica固有の問題だと思いました。鉄道の利用は、腕時計型のモバイルSuicaを使っていたので、
    不便はありませんでしたが、携帯のモバイルSuicaの問題も解決して、使えるようにしたいので、
    まず、駅の改札で聞いてみました。
    エラーコードが表示されて、モバイルSuicaサポートセンターに問い合わせてくださいということでした。
    翌日、電車の待ち時間があったので、他の駅の改札でもう一度聞いてみました。
    サポートセンターに問い合わせる前に、同じエラーコードが表示されることを確認しようと思ったのですが、
    今度は、問題が無いので、試しに改札機にかざしてくださいといわれました。
    試してみると認識して正常に使えたので、その後継続して使っています。
    モバイルSuicaのアプリが導入された携帯に保存されているデーターのうち、カードの残高などの情報は、
    サーバーにも保存されているので、詳細な原因はわからないけれど、駅の改札の機械にかざしたことが、
    サーバー側に認識されて、元通り使える状態になることがあるそうです。
    
    鉄道の駅はたくさんあって、しかも地方の駅では、電車が来るまで待ち時間があるし、窓口がすいているので、
    まずは問い合わせてみようということになります。IT化するので、都市銀行の支店を減らすあるいは、
    携帯ショップを閉店するというのは、必ずしも正しくないかもしれません。
    郵便局に携帯ショップを開設するといいうような、バーチャルとリアルの組み合わせを考えるような取り組みの
    ほうが、正しいように思います。
    鉄道の駅でも、みどりの窓口を閉鎖する替わりに、携帯ショップを入店させて、
    携帯キャリアに関係なく、モバイルIC乗車券と、モバイルの指定券の予約アプリについては、サポートするということに
    すると、利用者が増えるかもしれません。
    
    便利で頻繁に利用するSuicaですが、入場券の購入には不便です。
    駅の券売機は、ほとんどモバイルSuicaが使えないので、カードのSuicaを持っていない人は現金購入だけです。
    また、東京駅で、JR東海の券売機は、カードのSuicaも使えません。
    Suicaで駅に入場出来て、駅ナカを利用するとキャッシュバックされるなど、改善の動きはありますが、
    まだ不十分です。
    
    市町村が合併したようなところでは、支所が残されていれ、ほとんど誰も待っていないので、
    非常に便利が良いところがあります。このような支所を、マイナンバーサポートの拠点にすると、
    総務省のCMより、マイナンバーカードの普及に効果があるかもしれません。
    
    何かのサービスが始まった時、IT技術のレベルはあまり関係なく、
    これだけは便利になるというような事があるかどうかが鍵になるということについては、
    以前は日本が得意な分野でした。
    
    携帯音楽プレーヤーの元祖とも言える、ウォークマンですが、
    再生機能に特化するということがデザインで、ものすごく議論になった点でした。
    録音できないテープレコーダーが売れるわけがないという判断が多かったのでしたが、
    実際販売してみると、ウォークマンは世界的な大ヒットになりました。
    
    ドコモのiモードもおよそ20年前に発表した時は画期的なものでした。
    開発のプロジェクトリーダーが中途入社の女性だったことも話題になりましたが、
    技術陣が、インターネットを中心とした端末の機能を最優先に設計していたのに対し、
    プロジェクトリーダーが電話をイメージする使いやすいものでなければならないと主張して、
    端末の幅を手になじむ物にすることや、インターネットサービスのメニュー画面の設計などを、
    根本から見直して製品開発をしたそうです。
    
    Suicaのカードが使われ始めたのもおよそ20年前です。
    NFCの技術を使用したことや、タッチアンドゴーという使い方を広めたことには先見の明がありました。
    最近になって、QRコードやクレジットカード決済の改札が導入されていますが、
    処理速度では、NFC技術におよびません。
    QRコードの読み取り自体は、非常に速いのですが、QRコードが読み取れるように
    改札にかざすなどの一連の操作を考えると、処理速度では、NFC技術におよびません。
  
   これらに共通しているのは、今までと違う新しい製品やサービスを提供する強い意気込みです。
  説明が著しく下手な(個人の感想です)菅前総理の説明でも、携帯料金を下げたい
  という意図は多くの人に十分に伝わりました。
  携帯料金を下げることで、多くの人の生活が便利になるというストレートなメッセージは、
  説明方法やCMの良し悪しなどと関係なく伝わるものです。
       
    このような、誰もが納得できるような利点を広めようという姿勢が、マイナンバーカードに欠けていることが、
    大きな問題です。    
  例えば、マイナンバーカードを携帯で読み取って、マイナポータルにアクセスするという仕組みがよくないように思います。
  NFCの技術を利用する時、携帯にマイナンバーカードと同じ情報を入れて、読み取り機で読むのはスムーズにいきますが、
  携帯でカードの情報を読み取るというのは、クレジットカードなどでも上手いこといかない事があります。
  カードのICチップを動かすための電源は、誘導起電力で発生させるのですが、
  実装するためのスペースや、電池の容量などが原因で、携帯端末はそれ程
  十分な誘導起電力を発生させるようになっていないのかもしれません。        
    
    民間企業のサービスでも、使いやすい物を出荷するという姿勢が、欠けていると感じることがあります。
    携帯電話の利用者でなくても、ECサイトを使えるIDを発行して、売上を増やそうとしたことに関連して、
    まったく心あたりの無い人の銀行口座から、お金が引き落とされるという問題が起きました。
    それに関連して、セキュリティーを強化した事で、私のIDはログイン出来なくなりました。
    ネットワークのエラーコードが表示されるだけで、何もわからないので、サポートセンターに電話しましたが、
    何もわかりませんでした。何度か試しているうちに、登録していた携帯メールをキャリアを変更したために使っていないのが
    原因のようだとわかりました。しかし、ログインできないので登録を変更することができません。
    再度サポートセンターに問い合わせて、元のIDでログイン出来るようにする方法は、わかりませんでしたが、
    新しいIDを取得して、ECサイトが使えるクレジットカードの情報を新しいIDと結びつけることが出来そうだと
    わかりました。 まず、元のIDとクレジットカードの連携を解除する必要があるのですが、
    難航しました。例えば、登録の電話番号を答えてくださいという質問に対して、携帯番号か固定番号かは答えられないということで
    登録した電話番号を答えなければならないということでした。
    クレジットカード番号から、引き落とし口座の番号など一通り答えて、間違いがあるので、
    解除の処理ができないということで、何処が間違えているかは答えられないということでした。
    このような手続きでセキュリティーが強化するわけではありません。電話サポートの窓口が混むだけです。
    しかしそうなると意地になるので(暇なだけかもしれません?)、再度サポートセンターに電話して、
    番号の選択をして、長いこと待ってオペレーターを呼び出し、結局元のIDとクレジットカードの連携を解除しました。
    その後、新しいIDとクレジットカードを連携しました。一生使わないと決めたクレジットカードですが、
    引き落としがないことを毎月銀行口座で確認して、万が一引き落としが発生した時は、明細が確認できるようにしました。
    
    さらに、今まで定期的な引き落としに使っていたサービスをすべて他のクレジットカードに変えました。
    結局、ログインできない元のIDと有効ですが一生使わないと決めた、クレジットカードが残りました。
    ログインできない元のIDが残っているのは不満ですが、パスワードを知っている本人がログインできない位だから、
    悪用されるリスクは低いと判断してあきらめることにしました。
    
    携帯会社からみると大きな問題でないように見えますが、実はそうではありません。
    使わないIDが残っていることがシステム侵入の土台に使われることがあります。セキュリティー上好ましくありません。
    また、クレジットカードは4年毎に新しいカードを書留郵便で送ります。
    まったく収益を産まないカードを費用をかけて作成し郵送するのは会社からみても好ましいことではありません。
    金額の問題でなく、必要のない事に費用をかけて良いという姿勢が、経営をむしばみます。
    
    今回携帯電話会社との一連のやり取りをして、思い出すのは日本年金機構の個人情報流失事件です。
    15年位まえ、消えた年金が大問題になり、社会保険庁を解体して、業務は日本年金機構に引き継がれました。
    消えた年金問題に関連して、年金事務所の窓口には休日にもたくさんの人が押しかけました。
    ところが、社会保険庁から日本年金機構が引き継いだシステムは、休日はバッチ処理のため、オンラインの問い合わせには
    応じられない設計になっていました。窓口に押し寄せる人のサポートのため、事務所のファイル共有サーバーに情報を
    ダウンロードしておくという、規定に違反する使い方が広く行われていました。
    ファイル共有サーバーのセキュリティーが不十分だたために、個人情報が流失しました。
    
    マイナンバーカードにも、同じような問題があります。
    住民基本台帳ネットワークカードを普及させようとしましたが、個人情報保護に関連して訴訟などが起きて
    使用を断念しました。
    その時、基本的な政策について深く議論することをせず、個人情報保護に関して、誰からも攻められないように、
    総務省を中心として、自分たちを守ることを念頭に、マイナンバーカードを使い始めたのが、良くなかったと思います。    
    利用者にとってどれだけの利便を提供できるか、
    何かひとつでも、これが出来るのなら、マイナンバーカードを携行しようと思わせる機能があるかということを、
    事業推進の基本にしなければならないと思います。