列車ダイヤについて -- 3ー43 コロナ感染症の新規感染者数の予測と天気予報
2021年7月10日
3ー43 コロナ感染症の新規感染者数の予測と天気予報
コロナウィルス感染症の新規感染者数の予測は、
2020年11月に、都道府県別コロナ予測「COVID−19感染予測(日本版)」が始まり、
毎日、予測が更新されています。
Googleが予測するデーターが元になっています。
その他に、日本の組織で継続的に予測を発表しているところは、見当たりません。
この、Googleの予測はかなり外れることもあります。
しかし、厚生労働省のクラスター(感染者の集団)対策班が、2020年4月15日に発表した、
重篤患者が約85万人に上り、半数が亡くなる恐れがあるとの試算よりは、はるかに精度が良いと思います。
この、厚生労働省のクラスター対策班の予測は、まったく対策がとられないと仮定した時の予測で、
けっして予測が外れたわけではなく、その後の対策の進展に十分貢献した、という発言がありました。
しかし、それは詭弁のように聞こえます。ただ不安をあおっただけではないかと思います。
感染症学については、まったく知りませんからこれ以上議論しません。
しかし、GoogleがAIを使って予測するための学習データーを提供している、
GoogleのBigQuery のデーターベースはすばらしいものです。
10年程前に、それまで社内で使っていたデーターベースを開放して商用サービスを始めた物です。
カラム型データーベース(多くは行単位でデータを読みに行くロー型です。)です。
また、ツリーアーキテクチャーを採用していて、複数のサーバーで並列処理します。
どちらも、高速で検索するための技術です。
標準のSQLで操作でき、安価にデーターを保存できます。
ただし、デメリットもあって、データーの更新に大きな制約がありました。
しかし、地道な進歩を繰り返しています。
そして、今年ついにトランザクション処理ができるようになりました。
実際に試したことはないのですが、複数の SQL をひとまとめで実行し、途中でエラーが発生した場合に、
実行前の状態に自動でロールバックしてくれる、トランザクション処理をサポートしているそうです。
完全に他のデーターベースと同じ機能を提供しているか制限があるかはわかりませんが、大きな進歩です。
ロールバックしてくれることで、一部のデーターだけが更新されて、データーの依存関係に矛盾が生じるような
心配がなくなりました。
感染症の予測に限らず、金融業において与信限度額の計算や経済、人口動態の予測のための現状把握に、
ビッグデーターの保存が不可欠です。
このようなITの基礎技術を着実に研究・開発している会社は日本にはあまり見当たりません。
SEになって、本来3ヶ月かかるプロジェクトを2週間で完成するというような「やっつけ仕事」を何十何百やって
身につく技術とは質の違う技術です。
将来、行政のために必要な統計情報は、すべてアメリカの技術に頼っているという状態になるかもしれません。
技術的な問題より、もっと悪影響が大きいかもしれないと思うのが、ITシステム使う人の心構えです。
ワクチン接種に関して、1日100万回の接種をめざすという発表があったり、
自治体に対し、接種のペースを調整するという発言があり、混乱しています。
住民票を移していない学生が、大学でワクチン接種を受けたり、
勤務先の近くのクリニックでワクチン接種を受ける人も居るはずなので、
ワクチン接種券の自治体コードで、ワクチンの消費量を把握していては、ワクチンの供給が適切に行われるはずがないと思っていました。
私は、医療関係者ではないので、VRSシステムにアクセスする機会はありません。
しかし、東京都で、ワクチンが実際どこの区で消費されたかのデーターが正しく記録されないという
最近のテレビのニュース番組を見ていて、ワクチンの供給が適切に行われるはずがないという懸念が
ほぼ確実に実際に起きているのだろうと思いました。
住民基本台帳に基づいて、ワクチン接種券を配布し、
実際にワクチン接種を受けるユーザーが困ってもかまわない、順調にワクチン接種が行われたという記録だけを残したい人が、
システムを発注すれば、VRSシステムのようなシステムが出来上がります。
米国国立公文書館を作るような人が、コンピューターを作るのだと思ったことが有ります。
都合の良いデーターだけを保存するという考え方を根底から改め、
世界中のすべてのデーターを検索できる形で保存するという発想で、行政のデジタル化を進めていかないと
行政がデジタル化されたことで、無用なシステムへの入力が増えただけという結果になるリスクがあります。
経済産業省・中小企業庁主管の持続化給付金の給付基準についても、給付されたか、給付されなかったかが、最重要であるとしても、
同じ程重要なのが、どのようなケースがどのような理由で給付されなかったか、経産省の役人が関係する不正受給が、
どのような経緯で行われたかについての監査を行うための監査証拠を保存するシステムになっていたかどうかについて
システム監査を行うことです。内部統制監査の一環として必ずシステム監査を行うという仕組みを作らなければ、
行政のデジタル化が、行政のサービスレベルを低下させる不要な予算支出になるリスクがあります。
海外の税関で、賄賂が常習化していて、システム化はとても不可能と思われたものが、徹底的に透明性を確保して
システム化を進めたところ、関係者全員が、ほんとうに業務すべてがすっきりして良かったということがあります。
行政のデジタル化を進めるにあたって、従来の仕事の進め方を見直し、透明性を確保した仕事のやり方を推進するためのツール
として、ITシステムを導入する必要があります。
少し話が少し変わりますが、天気予報のために、数値解析のデーターが使われています。現在では欠く事ができないものです。
ナビエ・ストークス方程式を有限要素法で解いています。
固体の場合、古典力学の運動方程式は、ニュートンの運動方程式です。
流体の場合は、固体と違って、変形するので、圧力・粘性・速度勾配などを考慮する必要があります。
(ナビエ–ストークス方程式には、非圧縮性流体に対するバージョンなどがあるので、天気予報の数値解析の
ための方程式が実際何なのかは知りません。)
ナビエ・ストークス方程式は偏微分方程式で解析的には解くことが出来ません。
考案されたのは、19世紀半ばですが、長いこと、解を求めることはできませんでした。
20世紀後半になって、コンピューターの数値計算の能力が向上し、数値解を求めることができるようになりました。
流体力学は一般的に機械工学の分野なので、最初は、数値解を求めただけでは、論文にはならないとか、
計算流体力学(CFD)に反対する見解も多かったそうですが、
実際に解が求まることは、機械設計に大きなメリットがあり、急速に広まりました。
材料力学では、すでに有限要素法が使われていましたが、流体力学では、メッシュのなかを流体が移動していくので、
最初は、なかなか広まりませんでしたが、のちに、CFDの主流になりました。
1990年台になると、新幹線の車両の先頭部分の流れの解析にも、CFDが使われるようになり、
700系の先頭形状にも反映されました。登場した時には、それ程良い形とは思わなかったのですが、
現在まで、日本の新幹線の車両の先頭部分の形の基本になっています。合理性があったのでしょう。
なお、海外の高速鉄道は、あまりトンネルがなかったり、トンネルの断面積が広いので、
合理性よりデザイン性優先の車両もあります。
天気予報のための、数値解析は日本でも盛んに行われるようになり、世界最高レベルです。
ナビエ・ストークス方程式は、偏微分方程式なので、解を求めても初期条件を入力しないと、
実際の値を予測することはできません。現在では、リアルタイムの詳細な気象観測のための
技術開発も盛んに行われています。
このように科学技術分野では、世界最高レベルのIT技術が日本に存在します。
しかし、行政のデジタル化などになると、そもそもITを使いたくないというようなことがあります。
有限要素法で微分方程式を解くシステムなどでは、性能の良いシステムは、使う人もかなり素直に良いと言われるのに、
会計のシステムなどでは、それほど単純ではありません。
なぜかはわかりませんが、会計システムを刷新することになって、SEとして経理課の人に、新システムに対する
要望を調査すると、従来通りのインターフェースにしてほしいということがあります。
それなら、今のシステムをそのまま使いつづけるのが一番良いのでは、ということがあります。
紙の伝票を超高速で処理するのが、経理の仕事と考える人には、インターフェースが変わらないのが
一番良いかもしれません。
さらに話が変わりますが、携帯端末を上手に使いこなせる人が、ITリテラシーが高い人だと思っている人が、
日本には多くいます。私にとっては不思議な事です。私は、携帯端末を上手に使いこなすことができませんが、
自分が、ITリテラシーが低いからだと思ったことはありません。携帯端末のユーザビリティーが悪いからだと思っています。
あくまで、個人的な意見ですが、携帯端末のユーザビリティーが悪いと思う点を例示します。
PCでは、ツールチップと呼ばれる、マウスオーバーした際に表示される枠内の補足説明があるのが常識ですが、同じ機能が携帯の
画面にはありません。初めてのアプリで、アイコンをタップする時は、常にタップすると携帯が破壊されるのではないかという
不安があります。(??)
アプリの会員登録などで、手順のヘルプを、他のアプリ(ChromeやSafari)で表示しますというものがあります。
皆よほど記憶力が良いのか、あるいは、二画面表示にして、虫眼鏡で見ているのかと感心します。
私は、携帯とタブレットを並べて操作しています。
アプリの会員登録で、生年月日を入力するところで、
AndroidのCalendarViewかDatePickerDialogが使われているサイトがありました。
SpinnerかNumberPickerだろうと思いながら、どうかして、テキスト入力できるのかと探したのですが、
見つからず、結局、年齢x12回矢印をタップして、生年月日を入力しました。
アプリを作った人がテストしていないのかと思いました。
Webブラウザーを見ていると、広告が表示されます。
どのような広告が表示されるかは、オークション方式で決まります。
しかし、私が見たいページを表示しようとすると、リッチフォーマットの広告がページの先頭に表示されます。
まるで、トップのメニューから選択するのを、見ているかのように、誤って、広告をタップするタイミングで広告が表示されます。
たとえ誤ってタップしても、その広告から、商品を購入することはありません。
逆に、商品を購入しても良いと思っているのに、広告が表示されないことがあります。
どのような広告が表示されるかは、オークション方式で決まるので、検索履歴から、同じページを表示しても、
異なる広告が表示されます。記事を優先してクリックしただけで、本当は見たかったという広告が二度と表示されません。
表示されたページの履歴は残りますが、その時表示された広告の履歴は残りません。
もし、Webブラウザーに表示された広告の履歴を残すことができるものがあれば、使ってみたいと思います。
テキストをフリック入力で高速入力できる人が、ITリテラシーが高いというのも、なぜそう思うのかと不思議に思います。
私は、フリック入力で良いと思うのは、PCのように、半角・全角キーを押すより日本語入力が多少楽かと思うくらいで、
アルファベットと記号が別画面になっているのが、ものすごく不便だと思います。
プログラムを修正してしてくださいというメッセージを送る時。% & [ などの記号を間違いなく入力するのが、
限りなくいやなことのひとつです。フリック入力は、ユーザビリティーが悪くて困るでしょうと、時々聞いてみるのですが、
同意してくれた人はいません。
携帯の通知機能も、私とは相性が悪いのかと思います。
多くの不要なニュースなどが通知されます。残しておくと、必要な通知が見づらくなるのでどんどん消してゆきます。
間違えて、見たい通知を消すと、元にもどせません。そして、どこを見るとその通知に関連する手続きができるのかが
わからないことがあります。
インターネットは格段に進歩したという人が多いのですが、速度が速くなったのが多少良いと思うくらいで、
あまり良くなった思えません。
インターネットの商用サービスが始まったのが、1995年頃です。最初の5年間が、技術レベルは低かったかもしれないけれど、
ビフォアー・アフターで比較すると、一番劇的でした。フロッピーディスクでデーターを交換しても、
ワープロのメーカーが異なるだけで、データーが読み取れないと言っていたのが、どんなOSのシステム間でも
データーを交換することができるようになりました。
2000年頃からは、xml CSS xbrl JSON HTML5 などの技術が次々
登場しましたが、どれも画期的だと思うものがありません。何より良くないのは、私には難しすぎて理解できません。(??)
例えば、xbrlにしても、辞書型で項目を分類するのではなく、タクソノミにより分類するという話を聞いた時は、
画期的だと思いましたが、出来上がった財務諸表をみると、Excelで作ったものと大差ないように見えます。
特に、 Inline XBRL が、優れた技術だと言っている人は、実は、HTMLのドキュメントしか
見た事がない人ではないかと思います。(本当は、すぐれた技術かもしれません)
理解できないのは、個人の責任のようですが、それでも、AIについても最近同じようなことを感じることがあります。
2015年頃から、AI ニューラルネットワークが話題になり、別世界かと思うようなことが次々起きました。
現在、AIが広まり、家電製品でもAIが使われているのが当たり前になりつつあります。
ただ、今までの5年間程、ビフォアー・アフターで比較して、感動するようシステムがどんどんでてくるのか、疑問です。
これも、個人的問題で、常に自分の事は楽観的に考え、それ以外のことはすべて悲観的に考える、私の性格の問題かもしれません。
あまりまとまった話でなかったので、結論をまとめるのは難しいのですが、
出来上がった装置を、器用に使うことでは、多くの日本の人のレベルは高く、例外的に私のようなレベルの低い人がいますが、
新しいアーキテクチャーやシステムを考案するのは不得意なのかもしれません。
例えば、日本語を3バイトで表現する、utf−8の文字コードは、日本で原案が考案されてもよかったと思いますが、
世界中の文字を表現する、欧米系の1バイトで表示される文字が3文字続いても、日本語と解釈されることがないようにするなど
全世界的に眺めて全体的な体系を作ることについては、
アメリカのベル研究所で開発されていたものが元になって、ISO/IECの規定になっています。
それでも、GPSはアメリカの技術でも、カーナビを作るのは日本人のほうが上手だったように、
新しい装置をつくっていたのですが、最近は、海外製のシステムを丸ごと取り入れて、設定に苦労するだけで、
あまり技術の蓄積が得られないような作業に多くの時間を使っているように感じます。