列車ダイヤについて -- 3−25 DXと5Gと生活
2020年11月10日
3−25 DXと5Gと生活 ( 列車ダイヤとは、ほとんど関係ありません。)
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、
ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念で、
2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱したと言われています。
どのようなIT技術が開発されたか、どのようなITシステムが作られたかが話しの中心ではなく、
それによって我々の生活が、良い方向に変化したのか(??)、
どうすればいいか分からなくなって、不便になったのか(???)が話の中心であると言えます。
現在、日本で行政のデジタル化が話題になっています。行政のデジタル化の1丁目1番地は
「マイナンバー」だと思います。他にも、GIGAスクール構想など重要なものが多くありますが、
行政のデジタル化が上手いこといったというためには、「マイナンバー」が広く使われるようになることが重要です。
マイナンバー(個人番号)は、すでに、すべての住民に指定されています。
すべての住民に、抜けなく、重複なく指定し、通知することは相当な労力が必要なことです。
その指定された、マイナンバーですが、現在はあまり有効に利用されていません。
マイナンバーカードの発行にこだわり、「地方公共団体情報システム機構」が運用する、
マイナンバーカード総合サイトと、内閣府が運用する、マイナポータルとの関連もよくわかりません。
マイナポータルへログインするための、動作環境をみても、Windows/Macintoshを利用している場合の
説明はありますが、Ubuntu 20.04 の Linux を使用している場合の説明はありません。
Linux の Firefoxのブラウザーから、利用できるのか利用できないのかわかりません。
そして、マイナポータルへログインするためには、マイナンバーカードが必要というのが、
マイナンバーが、あまり有効に利用されていない大きな理由だと思います。
マイナンバーをユーザーIDとして、システム側でパスワードを管理し、2段階認証も併用すれば、
セキュリティーの面を考慮しても、情報の閲覧などは問題ないはずです。
今のままでは、マイナンバーが有効に利用されることはないと思います。
しかし、最近状況がまったく変わるかもしれないと思うニュースが発表されました。
「マイナンバーカードの個人認証機能を2022年度にはスマートフォンに搭載できるよう、
総務省は検討会を週明けにも立ち上げると発表」というニュースです。
まず、マイナンバーカードの発行を行う必要があり、結局何も変わらないという見方もあると思いますが、
ここでは、多くの人が、携帯の中に、マイナンバーカードを保存するようになると、
どのように便利になるかという話です。
携帯の中に、マイナンバーカードを保存するというのは、例えて言えば、モバイルスイカを使っているような感じです。
何が便利になるかというと、携帯が、写真付きの身分証明書にも、健康保険証にも、運転免許証にも、なります。
マイナンバーカードが、運転免許証になるといっても、
もし、交通検問で、マイナンバーカードのICチップを読み取って、無免許運転ですと言われても、
何がどうなっているのかわかりません。
しかし、携帯のアプリで、JAFの会員証のように、現在の運転免許証のイメージが表示されるようになれば、
自分でも、正しい運転免許証の情報が携帯に保存されていることを確認できます。
マイナンバーカードには、マイナンバーや、住所、生年月日が記入されています。
カードは提示するだけで、他人に渡すことはないという前提かもしれませんが、
必要ない情報まで、他人に表示するおそれがあります。
携帯なら、目的に応じて、必要な情報のみを表示することができます。
マイナンバーカードがもし盗難の被害にあい、4桁のパスワードが何かの方法で知れてしまうと、
マイナポータルへのログインなど、写真が関係ないものは他人でもできてしまいます。
しかし、携帯なら、アプリで場所を探すとか、携帯を無効化することができます。
さらに、携帯にマイナンバーカードを保存しておけば、遺失物センターなど、
ルールを定めて、住所・氏名などが確認できるようにしておけば、簡単に本人に返却することが
できます。
運転免許証の更新の機会を利用し、どうしてもマイナンバーカードを発行したいのなら発行してもかまいませんが、
さらに、携帯の中に、マイナンバーカードを保存できるようにして、
物理的に運転免許証を発行する必要がなくなるので、
運転免許証の更新の手数料を値引きするなどの方法で、
マイナンバーカードの個人認証機能のスマートフォンへの搭載を、広めてもらいたいと思います。
まず、市役所などに行って、マイナンバーカード発行の手続きをしてくださいと言っていては、
マイナンバーカードも、個人認証機能のスマートフォンへの搭載も広まらないと思います。
そして、マイナンバーカードの個人認証機能を持ったスマートフォンがあれば、
ICカードリーダーがなくても、PCで、マイナポータルへログイン、税金の確定申告、年金の加入状況の
確認などができるようにしてもらいたいと思います。
続いて5Gですが、各社から対応端末が発表されていますが、
携帯利用料金を、なんとしてでも下げようというなかで、5G基本料が必要な会社もあり、
料金を払ってまで使うとしても、
それによって我々の生活が、良い方向に変化するのか(??)、
生活費が携帯代になって、不便になるのか(???)が、よくわかりません。
テレビのバラエティー番組を見ていても、ダウンロードが速くなるとか、
多数の携帯基地局の建設にお金がかかるなど、だいたい各局同じことを言っています。
周波数帯域が広がって、同時に繋がる携帯端末数が増え、かつ多数の携帯基地局が必要、いいかえればひとつの基地局が
カバーする携帯端末の数が減るので、自然災害があった後でも電話が繋がりやすくなるのかなど、
実際に使用してどういうメリットがあるのかがよくわかりません。
もし、バックボーンの回線も含めて、本当に通話の輻輳で電話が繋がらないことが、
大幅に減少するなら、5Gを早く広めてほしいと思います。
そして、多数の携帯基地局の建設が必要になるのなら、現在、全国に約1,300か所(約17km間隔)の
アメダスの観測地点をもっと増やすというアイディアもあります。
本当にもっと観測点が増えれば気象の予報の精度があがるのか、あるいは、陸上はもう十分で
海上の様子がわからないとあまり精度に貢献しないのかは知りません。
ただ、携帯基地局は、電力が供給され、電話のネットワークが繋がっており、
場合によっては、GNSS(GPS)の時計も使えるので、他の機能を併設するという
ことを考えてみる価値はあると思います。
最近よく話題になる、IT化、デジタル化を考える時、ITのアーキテクチャー
あるいは、OS(オペレーティング・システム)の分野では、
日本人より、アングロサクソン民族(米国、イギリスなど)のほうが優れているのかと
思うことがあります。(あくまで個人的な感想です。)
中国では、OSの分野で各種の開発が行われているので、この考え方は
間違いかもしれません。あるいは、シリコンバレーの影響を受けている
中国人が多くいるのかもしれません。
今一番注目している、OSは、HUAWEI(ファーウェイ)が開発している、
Harmoney OS です。(あくまで個人的な感想です。)
まずはスマホに搭載されるでしょうが、完全にオープンソースで、
いずれ、PC用もでてくるでしょうから、自分のPCに導入してみたいと思います。
かりに、ITのアーキテクチャー あるいは、OS(オペレーティング・システム)の分野が
不得意だとしても、すぐれたアプリケーションを開発することはできます。
かつては、日本発のすぐれたアプリケーション・プログラムがありました。
例えば、自動車工場で、完成車の重さをロード・セルを使って正確に測定するプログラムがあります。
何に使うかというと、重さを測ることで、部品を付け忘れた、あるいは間違えた部品を付けたというのがわかるそうです。
グローブボックスに入っている、マニュアルを積み忘れているとか、
本来の車のグレードとは異なる部品を取り付けているなどまでわかるそうです。
鉄道の、乗換案内のアプリも開発当時としては、世界最高だったと思います。
もちろん、かつても国税総合管理(KSK)システムのように、
開発段階で、大失敗したシステムもあります。
また、現在も多くのすばらしいアプリケーション・プログラムが
日本で開発されています。
しかし、あまりすぐれていないと思うアプリもあります。
近所のガソリンスタンドですが、以前は、給油のあと、ルーレット式のあたりくじがあって、
1円引きとか、3円引きになっていました。実際は、前月の給油の実績をもとにした、
売上割戻しなのですが、けっこう楽しめるし、値引きはありがたいです。
ある時、携帯アプリにかわりました。そして、クーポンが送られてきます。
他のサイトとの連携の割引も取り入れられました。
ところが、クーポンのバーコードを表示しても読み取らなかったり、
他のサイトの読み取りのところで、初期画面にもどってしまうなど、
実際に使うと不便になりました。
店の人も、店側の機器の設定方法はマニュアルどうりにやっているのでしょうが、
ユーザーとして、自分の携帯にアプリを導入して使ったことがないのではないかと
思います。(あくまで個人的な感想です。)
最初に述べた、マイナンバーカードの個人認証機能をスマートフォンに搭載するに関しても、
実際に使い始めるといろいろな問題が発生すると思います。
例えば、携帯端末を替えた時どうなるのかとか、
携帯と、タブレット端末の両方に個人認証機能を持たせたい人はどいうすればいいのかなどです。
それらの初期の問題への対応によって、
我々の生活が、良い方向に変化するのか(??)、
どうすればいいか分からなくなって、不便になるのか(???)が、決まると思います。
システムのサポートセンターの業務をやったことがありますが、
ユーザーからの問い合わせがあった時、
関連する事項で、対応マニュアルに書いてあることを、繰り返しいくら丁寧に説明しても
ユーザーは満足しません。
ユーザーからの問い合わせ事項に、直接回答すると、
たとえ、現在のシステムにはその機能はないというような回答でも、満足することがあります。
ただし、B to C のサポートの場合は、満足するか、激怒するかはやってみるまでわかりません。
ユーザー側とサポート側のアナログな関係に依存する部分がかなり有ります。
システムのサポートの場合、何度も説明会を開くというのは、あまり効果的ではありません。
システムを使っているユーザーが、今、困っていることに直接答えないと効果はありません。
DX(デジタルトランスフォーメーション)が、成功するか、失敗するかは、
どのようなシステムにするかももちろん重要ですが、システム使用開始後のサポートが重要です。
システム使用開始後のトラブルに対し、システム設計・運用の基本方針を
繰り返し、丁寧に説明して、回答したという実績をつくるのは、一番やってはダメなことです。
システム関連に限らず、すべての手続きについて、ユーザー側の視点から、
問い合わせ事項に直接関連した、的確な回答できるかどうかが鍵になると思います。