列車ダイヤについて -- 3-19 コロナ禍と鉄道
2020年9月15日
3-19 コロナ禍と鉄道
今回のコラム、コロナ禍についての具体的な情報はでてきません。
もともと家にこもっている鉄道ファンですが、最近は今まで以上に
「Stay Home 鉄活」 になっています。
何をしているかというと、家でテレビを見ています。(??)
そのなかで、筆者が個人的に注目した番組を3つとりあげます。
一番目は、ニュース番組で、取り立て食材を、新幹線や高速バスで東京駅構内のレストランに運ぶ
というニュースです。
今まで、鉄道、とくに貨物輸送の不利な面として、駅までしか貨物を運ぶことができないと言われていました。
駅から市場までトラックで運ぶ必要がありました。
過去には築地市場のなかにレールがひかれていた時代もありますが、近代化にともない撤去されました。
しかし、状況が一気に変わろうとしていると感じます。
駅に食材を運んで、レストランで提供するということは、
中間のすべてをすっとばして生産者と消費者を繋ぐ手段を鉄道が提供したといえます。
不利だと言われていた面を一気に有利にするということで注目しています。
大きなニュースが数多くあるなかで、すぐに消えてしまうニュースかもしれません。
しかし、後日振り返った時、
"rules of the game" が変わった瞬間だったということになるかもしれません。
このように感じたのは、必ずしも新鮮な食材を東京駅に運ぶ利点だけに頼っていない業者も
東京駅に出店しているというニュースも視聴したからです。
もちろん、販売額が多いというのが一番の理由と推測しますが、
通勤時間や、勤務時間あたりの販売額を考えた時、東京駅が、人件費の点でも有利な場所ではないかと
思ったからです。20世紀には、事業経営は、ヒト・モノ・カネ が重要で、
この順番に投資期間が長いと言われていました。
21世紀になると、事業経営は、ヒト・モノ・カネ・情報と言われるようになり、
かつ、キャッシュフロー経営が重要視され、投資の視点もカネが中心になった面があります。
けっして、キャッシュフロー経営が悪いと言っているのではありません。
あくまで筆者の個人的な感想ですが、直接法キャッシュフロー計算書が好きです。
多くの会社が開示する、間接法キャッシュフロー計算書と主要な数字は、当たり前ですが同じです。
営業キャッシュ・フローの計算方法が異なるだけです。
ただ、鉄道オタク趣味と一緒で、個人的に好きだというだけです。
しかし、それはそれとして置いておいて、ヒト・モノの順番に投資していく経営にもどるかもしれないと感じました。
"Pendulum is swinging back again" の起点かもしれないと感じました。
あくまで可能性の一つとして申し上げているのですが、
歴史は繰り返さないかもしれないが、韻を踏む。その瞬間を見ているのかもしれません。
二番目は、季節改変期におこなわれる鉄道特集番組です。
ロケが難しいからか、最近はあまり放送されません。
もともと、TV局しか撮影できないような場所からの映像だけに興味があって、
典型的な(古典的な)番組構成にはあまり興味がありません。(あくまで筆者の個人的な感想です。)
”新しい映像、無ければ無いで、結構です。” ということで、新しい特集が始まるかもしれません。
あるいは、あまり放送されないのなら、他の番組を見ようという感じです。(あくまで筆者の個人的な感想です。!!)
三番目は、全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト 2020(DCON 2020)を紹介する番組です。
NHK EテレのサイエンスZEROです。
日頃から、一般視聴者感覚のMCが、専門家の知識やチャラクターを上手に引き出す点に注目して、よく視聴しているのですが、
DCON 2020に今回注目しました。
詳細な内容はネタバレ(???)になるので述べませんが、
全国の高等専門学校がAI(ディープラーニング)で課題を解決し、成果を競うものです。
どうしても細かなことだけが気になって、肝心なことが気にならない筆者として、
もやもやした点をふたつ述べます。
発表する高等専門学校生が輝きすぎているのかもしれませんが、評点をする人が多少曇っています。
企業の社長さんが、高等専門学校生にあなたは社長になる気概がありますか聞く場面がありました。
そんなことは社長になるまでわからないと思います。とにかく起業して課題に向き合った時、
なんとかできる人が、ビル・ゲイツやジェフ・ベゾスになることができるのでしょうが、
そうなれなくても、やりたいことができれば十分に幸せです。聞いている人も善意で
聞いているのでしょうが、よけいなお世話のような気がします。
農業設備の初期導入コストが高すぎると聞いた社長も、単に自分の課題を
高等専門学校生に質問している感覚をもちました。
::doc(てんどっく)が一位になったのも、高速魚種選別システムが三位になったのも
非常に妥当な評点結果だと思うのですが、
皆が良いというシステムを選ぼうとしているのか、誰がなんと言おうが、自分はこれが良いという
システムを選ぼうとしているのかという点にももやもやしました。
ふたつのもやもやは互いに関連しています。
例えば、鉄道車両用のAIシステムなら、AIの技術レベルはそれなりで良い。
AIのUnexplainableな部分が、問題を起こした時、重大なインシデントにつながらず、
ダイヤどおり走って車庫まで戻ってくることが、採用非採用の決定的な判断要素になることがあります。
今回のプロジェクトも実用化されていく過程で、ユーザーから学ぶことがたくさんあると思います。
ただ、実際のユーザーが、類似製品よりすぐれていると判断して採用しようとしている。
あるいは、技術的にすばらしいのだけれど、自社の業務にはあわないと判断したというような要素を
評点にくわえるというアイディアもあると思います。
失敗に対する許容度が低い、日本の社会で、
メンターの方々は、苦労されて、現実的なアントレプレナーを実践されていることはすばらしいことです。
しかし、例えば音楽の世界で、ビートルズのようなその当時にはある意味”とがっていた”音楽を
日本の多くの大人は認めませんでした。音楽の世界で大人ができることは、
本人の自覚では絶対できない、ジャイアンの歌を矯正することだけだという発想も
もっているべきだと思います。
個人的には、使ってみたいと思ったのが、庭の草刈りロボットです。
ただし、花と雑草を区別してくれるのが前提条件です。
また、ナメクジ忌避システムも、農作物の窃盗被害が相次いでいるので、
必要な状況を検知して自動で110番するシステムを誰かが開発しないのかと思います。
また一番夢があると感じたのが、イルカ(いるか?)です。
くわしい仕組みはわからなかったので、実現可能性があるかどうかわからないのですが、
駐車している車の影から飛び出してくる人を検知できないのかなと思ったからです。
自動運転の車の開発では、LIDARなど、視覚的なセンサーが中心になっています。
クルマ対クルマなら、connectedなどの解決方法もあるでしょうが、
クルマ対人に対しては、視覚に頼らない、第六感のようなセンサーが重要になると感じます。
この番組では、人の夢の内容をAIで画像にして表示するとか、
カーボン系ではなくシリコン系の生命体が存在するかもしれないなど、
最新の科学も紹介されます。ソフトウェアーでできることはいずれは半導体でできるようになります。
シリコンウェハーの上に形成される半導体が、ニューラルネットワークのように自己学習するように
なるのかもしれないなど、いつも夢が膨らむ内容の番組です。
前回の、DCONプレ大会は身近な課題の解決に注目したのにたいし、
今回の第一回は、世界的な課題の解決に取り込んだということで、
もっと、いつ実現するかは不明だけれど、とにかくおもしろいというようなものがでてくるのかと思いました。
それでは、SFの世界だといわれそうです。しかし、40年程前、
Xxxxx Inside(XXXX 入ってる)も、Computer&Communicationsも、
原型を考えたのは広告代理店の人ではなく、日頃の開発活動のなかで
自然に生まれた言葉です。
おもしろいものというと、例えば、インプットとアウトプットの教材を大量に用意するのではなく、
どういうことをやって欲しいか、言葉で伝えれば、理解してくれるAIが出現するかもしれません。
あるいは、プレ大会のプロジェクトですが、異常な状態の教材がなくても、正常でないことを理解させるというのは、
将来になって見てみれば、非常におもしろい重要な転換点なのかもしれません。たとえば鉄道事業用のAIシステムでも、
異常な状態のアウトプット、重大なインシデントにつながったケースのアウトプットの
記録は、あまり無い方が良いものです。
AIのプログラミングによく使われるPythonも原型ができたのは1990年頃です。
DCONも第二回・第三回と続けていくうちに、歴史的な転換点のきっかけになったと後で
いわれるようなイベントになっていくのかもしれません。
それからもうひとつ、番組のなかで、
「エンジニアが会計の勉強をするのが良い」
「正当な方法で、お金を獲得するのは、大切なことだ」という発言がありました。
まったく、同感です。
著名な経済学者の方で、3級簿記の資格をとって、会計のことがよくわかった、と
おっしゃったかたがいらっしゃいます。
投資の経済効果は、管理会計の分野になります。
2級簿記の資格をとるのが良いと思います。(あくまで筆者の個人的な感想です。)
米国公認会計士(USCPA)の試験に合格するのが良いと思います。(あくまで筆者の個人的な感想です!!)
日本の公認会計士試験は、日本でしか受験できません。また日本語の壁が非常に厚く、
日本生まれの方以外で合格するのは非常に難しいでしょう。しかし、USCPAは日本で受験できます。
日本の学校で英語の勉強をした人なら、英語の会計用語を学習すれば、マークシート式の試験に
合格することは可能です。会計の問題のレベルも、2級簿記程度です。(これも、あくまで筆者の個人的な感想です。)
「来る者、こばまず。」学校に入ってから、仕事をはじめてから、鍛えるという
米国式のやり方を学ぶこともできます。そして、高専で学習した方で、将来、金融や会計の分野で
活躍する人がでてくるのも好ましいことです。
例えば、金融庁のEDINETのシステムで、有価証券報告書を、
xbrl(xmlのタグを拡張したもの)型式でダウンロードすることができます。
しかし、AIで文章の要約までできる時代になっても本当に必要でしょうか。
今すぐ変えろといっているのではありません。
このような議論ができる人が、金融・会計の分野で働くのが良いことだと思います。
コロナ禍と鉄道 というタイトルでコラムを書きはじめたのですが、
家にこもって最近みているテレビ番組の感想のような内容になりました。
タイトルについては、肝心なことはあまり気にならない性格なので、このまま載せることにしました。
さらにもうひとつ、本当にこれが最後です。
新型コロナウィルス感染症のワクチンの開発が大きなニュースになっています。
性能の良いワクチンが早く開発されることを、誰もが望んでいます。
しかし、誰ひとり副作用の犠牲になってほしくないことも、誰もが望んでいます。
「コロナ禍と鉄道」に意外な関係があるかもしれません。
(けっして、タイトルの非合理性をごまかすために付け加えたわけではありません。???)