列車ダイヤについて --   3-14 MaaSと指定券の予約とAIの話

                                      2020年4月10日  

   3-14 MaaSと指定券の予約とAIの話   

 MaaS(Mobility as a Service)が、話題になります。
 以前、NHKのテレビ番組「ドラえもんのひみつ道具は、ここまで実現している!?」の中で
 どのようなひみつ道具が欲しいですかというアンケート調査がありました。
 世代を通じて、「どこでもドア」が一位でした。
 IaaS、「Infrastructure as a Service」や SaaS、「Software as a Service」
 Paas、「Platform as a Service」よりは Maasのほうがどのようなものかのイメージがうかぶ
 という人も居るようです。

 「どこでもドア」があっても鉄道が必要かというと、どうかわかりませんが、
 自動運転のクルマがあっても、鉄道は必要だと思います。
 大量輸送の特性が重要だからです。私は、茨城県の鹿嶋市に行くことがあります。
 高速バスが便利です。しかし土曜日に行くことが多いので、かならず鹿島スタジアムでの試合の
 スケジュールを確認してから行きます。

 東京駅八重洲口のバスターミナルで2時間以上待たされることがあります。
 乗り場がひとつなので、5分おきに40人乗りのバスがきても、2時間で960人しか運べません。
 
 10両編成の臨時列車が1本走るだけで、バス2時間分の人を運ぶことができます。
 
 旅行に鉄道を組み入れるとき、個人では指定券が1ヶ月前からしか購入できないことが問題になることが
 あります。

 旅行を計画して、行く場所を決めて、宿泊する施設も予約して、最後に列車の指定券が取れないと困ります。
 飛行機ならもっと前から予約できます。

 鉄道も、指定券の予約の数の問題なら、現在のシステムの容量なら、3ヶ月分6ヶ月分のデーターを収容
 することはそれほど問題にならないでしょう。おそらく、ダイヤ改正があるので、6ヶ月も前から
 列車の時刻を確定できないことが問題だと思います。

 そこで思うのですが、日付と人数とおよその時刻を指定して予約をすることができれば便利です。
 一ヶ月前の時点で列車名と時刻を確定します。
 指定券の販売数が少なければ可能ですが、鉄道は大量輸送なので、大変です。
 しかし、AIを活用すれば、人間が行うような処理が可能になるのではないでしょうか。

 AIが人間の仕事を奪うということが、話題になります。しかし、当分はお互いが協力するかたちが広まるのでは
 ないでしょうか。およその時刻をみて、良さそうな列車を提案して、予約を確定するという人間ならできることを、
 大量に高速でおこなう場合、AIなら可能になります。

 鉄道は大量輸送の特性が重要なので、扱うデーターの量が多くサービスも多くの人に対して行う必要があります。
 AIが力を発揮する領域が広いと思います。

 もうひとつ、 AIと人間が協力して業務を行う場合をとりあげます。
 人間とAIは弱点が異なります。例えば、人間が感染するウィルスにはAIは感染しません。
 逆にコンピューターウィルスには人間は感染しません。

 鉄道の自動運転が人手不足と関連して話題になります。BCP(Business Continuity Plan)の観点からも
 AIによる自動運転が有効かもしれません。

 仮に運転に従事する人が感染したなどの原因で、運行の継続が困難になった時、
 減便して、速度も落とした運行なら、自動運転で継続できるかもしれません。
 何かの災害があっても、医療従事者の移動なので、鉄道運行の継続は重要です。
 BCPを考慮した、減便した状態の自動運転を、早朝1時間だけ、朝5時台なら、もともとそれ程列車の
 本数が多くない路線もあるので、通常から自動運転を行うというようなやり方もあると思います。