列車ダイヤについて --  2-32 2020年ダイヤ改正での小さな変化 -- 東京駅

                                      2020年4月10日  

  2-32 2020年ダイヤ改正での小さな変化 -- 東京駅  

 2020年3月14日のダイヤ改正で、「のぞみ12本ダイヤ」がスタートしました。

 今回のコラムでは、大きく変わった今回のダイヤ改正での、小さな変化を取り上げます。
 「列車が到着してから、発車するまでの時間」です。

 2019年度までのダイヤでは、
 10分15秒に博多行の「のぞみ」が発車して、3分15秒後の13分30秒に、博多からの「のぞみ」
 が到着し、同時に13分30秒に、臨時の博多行の「のぞみ」が発車するというように、
 列車の到着と列車の発車は同時でした。
 それが、2020年度のダイヤでは、
 9分15秒に博多行の「のぞみ」が発車して、2分45秒後の12分00秒に、新大阪からの「ひかり」 
 が到着し、15秒後の12分15秒に、臨時の博多行の「のぞみ」が発車するというように、
 列車の到着と、列車の発車の間に15秒の余裕がとられるようになりました。

 「のぞみ12本ダイヤ」のスタートにともない、東京駅に「開通予告表示灯」が設置されたということは
 マスコミで報道されました。
 東京駅のホームの8号車あたりに設置されていて、1号車の側から見ることができます。
 従来からある出発反応信号の点灯より、3〜4秒早く、カタカナの 「ヨ」の文字が表示される、
 「開通予告表示灯」が点灯します。

 東海道新幹線の運行本数を増やそうという時、東京駅がボトルネックになるといわれます。
 列車の発車から次の列車の発車までは、3分15秒が3分00秒になったので、15秒短くなっています。
 一方列車の到着から列車の発車までは、同時だったのが15秒余裕がとられるようになりました。

 それでは、「開通予告表示灯」はどちらのタイミングにより深く関連するかというと、
 列車の到着から列車の発車までです。(厳密には到着列車がポイントを通過してから、列車の発車までのタイミングです。)
 まったく余裕がなくても運用できていたのだから、
 15秒余裕ができた現在、絶対に必要不可欠というものではないということもできます。

 他の駅も含めて列車の出発準備をどの時刻から始めることができるようにするかということを
 総合的に考慮すれば、「開通予告表示灯」を設置して、その効果を把握することが必要不可欠なのでしょうが、
 現在の東京駅の状況は、「開通予告表示灯」の設置が必要不可欠というものではないかもしれません。

 話は変わりますが、新幹線の話題が小学校の社会科で使われているところがあるそうです。
 川の名前や、山脈の名前を覚えることには興味がわかなくても、
 新幹線の、鉄橋やトンネルの名前を覚えることには興味がわくそうです。
 今年から小学校ではじまる「プログラミング教育」にも新幹線の話題が使えるかもしれません。
 
 「プログラミング教育」の目的は、限られた時間内で、ミスのないプログラムをできるだけ沢山作ることができる人を、
 育成することではありません。Scratchのコーディングなら誰にも負けないので、PythonやKotlinではコーディングしたくないと
 いうような人がでてくるとしたら、プログラミング教育はしないほうが良いくらいです。
 今回のコラムで話題にした、「開通予告表示灯」ですが、
 列車の本数が増えたので「開通予告表示灯」が必要になったというのは一般的には正しいとしても、
 本当の「開通予告表示灯」の必要性は、列車の到着から列車の発車までのタイミングに関わるのではないかというように、
 物事を、数字を用いて、客観的に論理的に考えることができる人を育てることこそが、
 「プログラミング教育」の目的だと思います。鉄道業界の発想が「プログラミング教育」につながるところがあるかもしれません。

 
 2020年3月14日のダイヤ改正に関して東京駅の話題をとりあげました。
 東京駅が東海道新幹線のボトルネックだと言われることが有ります。
 しかし、それ以外はまったくボトルネックになりそうな部分が無いかというと、そうではありません。

 小田原・熱海・三島の間も、熱海に退避設備がないうことで、ダイヤ作成上の制約になります。
 今回に続くコラムで、新横浜駅のダイヤに注目して小田原・熱海・三島の間の話題を取り上げます。