列車ダイヤについて --  2-31 2020年ダイヤ改正で変わらなかった事 -- 東京駅 その2

                                      2020年4月10日  

  2-31 2020年ダイヤ改正で変わらなかった事 -- 東京駅 その2  

 2020年3月14日のダイヤ改正で、「のぞみ12本ダイヤ」がスタートしました。

 今回のコラムでは、大きく変わった今回のダイヤ改正で、変わっていないことを取り上げます。
 その 2 「列車の折り返しパターン」です。

 「1-1 列車ダイヤは左右対称? 」でも述べましたが、列車ダイヤのパターンは左右対称ですが、
 物理的な列車そのものは、対称パターンの列車の発車時刻まで待っているわけではありません。
 車内清掃が終わると、15分後の列車として折り返します。
 東海道新幹線の列車の車両がすべてN700Aなので可能になります。

 2019年度のダイヤでは、17分後の列車として折り返していました。車内清掃の時間が2分短くなるという話を聞いた時は、
 車両がすべてN700Aになったので、「のぞみ」が「こだま」で折り返すなどして、
 車両の一日あたりの走行距離を極力編成毎に同じにするのかと思いましたが、そうではありませんでした。
 折り返しのパターンは基本的に昨年までと同じでした。
  
 東京駅に、54分に到着する広島発の「のぞみ」は、9分15秒発の博多行の「のぞみ」として折り返します
 東京駅に、15分に到着する博多発の「のぞみ」は、30分15秒発の博多行の「のぞみ」として折り返します。
 東京駅に、36分に到着する博多発の「のぞみ」は、51分15秒発の広島行の「のぞみ」として折り返します。
 
 そして、これら3本の列車が続けて同じホームを使うことがあります。例えば16番線で、
  14時54分着ののぞみ106号が15時9分発ののぞみ43号になり、
  15時15分着ののぞみ20号が15時30分発ののぞみ45号になり、
  15時36分着ののぞみ22号が15時51分発ののぞみ97号になります。

 このようなパターンは2019年度にも見られました。

 2020年度のダイヤで、16番線のパターンをみると、
 15時9分から 15時15分まで6分間空いています。また、 15時30分から 15時36分まで6分間空いています。
  東京駅が東海道新幹線のボトルネックだと言われることが有ります。
  組み立て工場の場合、ボトルネックになる設備を空けておくことはしません。
 しかし、ボトルネックとはいっても東京駅で折り返す営業列車を清掃するのは、最大で17本です。
 ホームが6本ありますから、1時間に3回清掃すれば十分です。
 この観点からは、ホームでの清掃だけを考えれば、折り返しを21分21分18分にして、
  列車の滞在時間を18分18分15分にして、清掃を13分13分10分で行えば、
 設備が空いている時間は、3分間の空きが3回発生するだけになります。

 しかし、列車の場合、組み立て工場と違って、前工程が終わったからといって、発車時刻前に列車を
 発車させることはできません。また、定期列車は定期列車で折り返すようにしたほうが、
 回送が減ります。すべての清掃を10分で行い、
 例えば、18番線で、
 13時54分着ののぞみ104号が14時9分発ののぞみ39号になり、
  14時12分着のひかり648号が15時27分発のこだま733号になるというように、
 選択の自由度を増やすほうが、一日を通じて見た時の設備の有効利用ができるということかもしれません。


 ところで、東京駅を発車する時の列車の間隔は3分間隔になりましたが、
 そのままの間隔を維持するわけではありません。
 
 例えば、14時18分15秒発ののぞみ379号から、14時33分15秒発のひかり647号まで、
 東京駅は3分間隔で発車しますが、
 品川駅では、(いずれも到着時刻)
 のぞみ379号 23番線 14時24分30秒 
  のぞみ167号 24番線 14時27分15秒  2分45秒間隔
  のぞみ383号 23番線 14時30分30秒  3分15秒間隔
  こだま733号 24番線 14時33分30秒  3分00秒間隔
  のぞみ41号  23番線 14時36分15秒  2分45秒間隔
  ひかり647号 24番線 14時39分15秒  3分00秒間隔

  というように微妙に変化します。
 東京駅から大井基地に回送する列車は、品川駅の手前で分岐します。
 だからといって、営業列車を等間隔にするということではありません。
 品川駅より先の運転も考慮して、微妙に列車の間隔を調整しているのでしょう。