列車ダイヤについて -- 2-16 のぞみ7号はなぜ速くならないの?
2018年3月17日
2-16 のぞみ7号はなぜ速くならないの?
2018年3月17日のダイヤ改正では、東海道新幹線の下りののぞみの何本かが、3分早くなったという話をしましたが、
このコラムは、従来のダイヤを忠実に守って速くならないのぞみの話です。
6時50分発ののぞみ7号は、新大阪着が9時26分で、新大阪まで2時間36分かかります。
毎時50分に東京駅を出発する列車の多くは広島行ののぞみです。
2013年までは、新大阪到着は26分で東京〜新大阪間、2時間36分かかっていました。
しかし、2014年3月のダイヤ改正で、東京〜新大阪間のひかりがN700系での運転になり、
広島行ののぞみの新大阪到着は23分で東京〜新大阪間、2時間33分になりました。
それでも毎時30分に東京駅を出発する博多行ののぞみが、東京〜新大阪間、2時間36分かかっていたため、
のぞみ7号はそれほど目立つ存在ではありませんでした。
さらに2017年3月のダイヤ改正で、東京〜岡山間のひかりがN700系での運転になり、
毎時30分に東京駅を出発する博多行ののぞみも、東京〜新大阪間、2時間33分運転になったため、
のぞみ7号とその3分前に東京駅を出発する、臨時ののぞみ295号は
東京〜新大阪間、2時間36分で運転する目立つ列車になりました。
ただ臨時列車では毎時53分に東京駅を出発するのぞみが東京〜新大阪間、2時間36分で運転しているので、
まだ他にも例があるということですが、
のぞみ7号は、定期列車でかつ東京〜新大阪間、2時間36分で運転するという非常に目立つ列車になりました。
ここではなぜ、のぞみ7号が速くならないのかについて考察してみます。
のぞみ7号は朝6時台に出発する列車ということで、
50分発の博多行ののぞみということのほかにも、前後の列車も含めて通常とは異なることがいくつかあります。
のぞみ7号がどこでこだまやひかりを追い越すこに注目して、
ちょうど1時間後に東京駅を出発するのぞみ13号と比較して見ていきます。
のぞみ13号も博多行ですが、東京〜新大阪間を2時間33分で走ることを含めて、8時50分発広島行のぞみ103号など、
他の広島行きののぞみと同じです。
朝6時台ということで、こだまやひかりのダイヤも他の時間帯とはことなります。
通常は、名古屋行のこだまが26分発新大阪行のひかりが33分発です。
しかし、ひかり501号が6時26分発、こだま631号が6時33分発です。これは、小田原と豊橋に停まるからだと
思います。通常新大阪行のひかりは、小田原または豊橋に停車するのですが、ひかり501号は小田原と豊橋の両方に停まります。
そこで通常より早く発車する必要があります。
さらに6時26分発のため、小田原でのぞみ5号を退避する必要があります。
のぞみ7号は、まず新富士でこだま631号を追い越します。
のぞみ13号も、新富士でこだま635号を追い越します。
続いて、のぞみ7号は、三河安城でこだま697号を追い越します。
のぞみ13号は、豊橋でこだま633号を追い越します。 のぞみ7号は名古屋に8時34分着ですが、のぞみ13号は名古屋に9時31分着です。
名古屋ですでに通常より3分遅くなっています。
そしてのぞみ7号は、ひかり501号を米原で追い越して、新大阪に9時26分に到着します。ひかり501号も
その後、新大阪に9時30分に到着します。通常の新大阪行のひかりより、新大阪到着が3分遅いです。東京〜新大阪間では10分遅いです。
のぞみ7号に関連する列車として、
のぞみ201号(6時43分発)のぞみ295号(6時47分発)のぞみ7号(6時50分発)の順番になっています。
のぞみ295号は臨時列車なので、700系で運転する日とN700系で運転する日があります。
通常臨時ののぞみは、40分発ですが、こだま631号が6時33分発なので、おそらく三島で追い越す時刻の関係で、43分発になっています。
こだまが退避して、のぞみが3本追い越していくことは基本的にありませんから、のぞみ201号(6時43分発)とのぞみ295号(6時47分発)
はどこかで、のぞみ295号を遅くして間隔をあける必要があります。
次に示すダイヤで、のぞみ201号(6時43分発)はのぞみ101号(7時40分発)など通常の列車より、すでに述べたように3分遅いです。
のぞみ101号とのぞみ301号(7時47分発)は、東京駅を出発する時点で7分間隔で、基本的にその間隔をたもったまま運転して、
のぞみ101号、のぞみ301号、のぞみ13号とも、東京〜新大阪間、2時間33分運転です。
一方、2015年までは、のぞみ201号が東京〜新大阪間を2時間33分で運転していましたから、のぞみ295号を遅くして間隔をあける必要があるため
のぞみ201号とのぞみ295号は新大阪には7分間隔で到着して、のぞみ295号とのぞみ7号は2時間36分で運転していました。
2018/03/17改正の豊橋駅付近のダイヤを、表示します
2016年から、のぞみ201号は最高速285km/hになり、東京〜新大阪間を2時間30分運転になりました。
のぞみ295号も3分短縮すれば2時間33分での運転になりますが、のぞみ295号は臨時列車なので、700系で運転する日があり、
それに続くのぞみ7号も、2時間36分運転のままになったようです。
そこであくまで可能性のひとつですが、のぞみ295号が毎日N700系で運転するようになる時点で、
のぞみ295号ものぞみ7号も2時間33分での運転になるのではないかと思われます。
しかし、2020年3月の時点では、東海道新幹線を走る列車はすべてN700系になり、東京〜新大阪間は基本2時間27分での運転になるとすれば、
やはり、のぞみ7号が非常に目立つ列車になってしまいます。
のぞみ201号が2時間27分運転になり、のぞみ295号とのぞみ7号が2時間30分での運転になるのではないかと思われます。
のぞみ7号はひかり501号が、小田原と豊橋に停まることが原因となり、のぞみ201号の東京発の時刻が変更になることで、
他ののぞみより3分遅くなっていると思われますが、
日中の通常の停車駅の列車でも、すべてが2時間27分運転になるのではなく、2時間30分での運転になる列車が残ると思われます。
東京駅の下りののぞみの発車時刻は基本的に次のようになっています。
0分 10分 13分 20分 23分
30分 40分 47分 50分 53分
のぞみの発車時刻だけみると、47分を43分発にするほうが、バランスが良さそうに見えますが、
そうすると、33分発のひかりの小田原停車ができません。東京を33分に出発して、小田原停車すると、
小田原出発時点では、37分に出発した列車と同じになりますから、ひかりを含めて、
30分 37分 40分 47分 50分 53分 0分 になります。37分から53分まで、どう頑張っても
いずれかの列車を遅くしないかぎり、2本づつの列車の退避でかわすことはできません。
そこで、53分発の臨時ののぞみを静岡までに3分遅くして、
37分 と 40分 の列車が三島で
47分 と 50分 の列車が新富士で
53分 と 00分 の列車が静岡でこだまを追い越すようにしています。
2018/03/17改正の三島〜静岡駅付近のダイヤを、表示します
2020年3月の時点での予測をまとめると、東海道新幹線を走る列車はすべてN700系になり、
ほとんどの定期列車は、東京〜新大阪間は基本2時間27分での運転になり、
極一部の定期列車と1時間に1本の東京駅発53分の臨時列車が、2時間30分での運転になるいのではないかと思います。
例外的に速いのぞみが2時間22分、ほとんどの定期列車が、2時間27分 そしてすべてののぞみが2時間30分以内での運転というのは、
現在より確実に速いという感覚になるでしょう。