列車ダイヤについて -- 2-10 こだまが10分も速くなった!!!(東海道新幹線の話です)
2017年3月4日
こだまが10分も速くなった!!!(東海道新幹線の話です)
2017年3月4日のダイヤ改正では、山陽新幹線のATCの設備が更新され、東京~博多間ののぞみ、東京~岡山間のひかりや、
山陽新幹線のこだまが速くなることが話題になっています。
あまり話題になっていないのですが、じつは東海道新幹線のこだまが10分も速くなっています。
具体的には、毎時56分に東京駅を出発する新大阪行きのこだまの新大阪到着時刻が0分から50分に変更になっています。
いままで、4時間4分かかっていたのが、3時間54分に10分も速くなっています。
あまり話題にならないのは、2013年までは、新大阪行きのこだまは、東京~新大阪間を3時間54分で走っていて、
今回元に戻っただけだからかもしれません。
このコラムのタイトルも、「こだまが10分も速くなった!!!」ではなくて「こだまが10分も速くなった!?」位のほうが良かったかもしれません。
2014年3月15日のダイヤ改正で、10分遅くなり、東京~新大阪間が4時間4分になりました。
今回2017年3月4日のダイヤ改正で、元に戻って東京~新大阪間が3時間54分になりました。
ここでは、なぜ東京~新大阪間のこだまが2014年に10分遅くなり、2017年に元に戻ったのかについて考察します。
東京~新大阪間のこだま653号のダイヤを、表示します
2017年に元に戻ったのかについては、すぐわかりそうです。
東京~岡山間のひかりがN700系になって、東京~新大阪間で3分速くなりました。
そこで、表に示すひかり473号の新大阪の到着が16:00 になり、こだま653号の到着時刻を変更せざるを得なくなった。
そこで、こだま653号の到着時刻を10分早くしたということのようです。
ただ、2014年から2016年まで、15:50分到着の列車はありませんでした。
つまり、東京~新大阪間のこだまが2014年に10分遅くなった理由が釈然としません。
2013年のダイヤと2014年のダイヤだけを比較すると、2014年に広島行きののぞみ111号が東京~新大阪間で3分速くなったので、
こだま653号を豊橋ではなく、ひとつ手前の浜松で追い越すことが必要になったのかなと思います。
しかし、2017年のダイヤも含めて比較すると、のぞみ111号は元にもどって豊橋で追い越すようになっています。
そして、2013年のダイヤでも2017年のダイヤでものぞみ229号が、こだま653号を三河安城で追い越しており、
こだま653号の三河安城の出発が、14:32分です。
つまり、2014年に広島行きののぞみ111号が東京~新大阪間で3分速くなったことや、2015年にのぞみ35号が285km/hでの運転を始めて
東京~新大阪間で3分速くなったことは、こだま653号が10分遅くなった原因ではないことがわかります。
2014年のダイヤ改正の大きな変更点は、のぞみ351号の運転が始まったことです。すなわち、53分に東京駅を出発する臨時の新大阪行きの
のぞみは、2013年のダイヤでは、下りのみ07:53 08:53 17:53 18:53 19:53 の5本の運転でしたが、2014年からは、下りが7~20時台
上りが9~21時台の運転に拡大されました。
そこで、のぞみ351号に注目して表を見ると、2013年と2014年では、こだま653号の豊橋~三河安城間が、17分から14分に3分速くなっている
ことがわかります。しかしこれはとくに設備が更新されたということではありません。事実2013年に17:53分発ののぞみ395号を三河安城で待ち合わせる
こだま673号は三河安城の到着が、19:27分で豊橋~三河安城間を14分で走っていました。
2014年に設備で大きく変わった点は、新大阪駅の改良工事が完了し、2013年から27番ホームが使用されるようになったのに続き、
新神戸駅側にある引き上げ線が、2本から4本に増設されたことです。これにより、のぞみ395号のように53分に東京駅を出発する臨時の新大阪行き
の列車が新大阪駅で折り返しできるようになりました。2013年は、のぞみ395号が運転される時間帯は、16:56分東京発のこだま673号は新大阪行きではなく
名古屋行きになっていて新大阪駅で折り返す必要がないようになっていました。
結局、2014年から2016年まで、東京~新大阪間のこだまが10分遅くなっていた理由ははっきりとはわかりませんでした。
これは、あくまで可能性のひとつとしての推測にすぎませんが、
2014年に、東京~新大阪間のこだまが10分遅くなったのは、43分45秒に東京駅を出発する臨時ののぞみを、
2時間に一本運転できるようにするための布石だったのかもしれません。
こだま653号は、2014年から2016年まで掛川で5分停まりますが、のぞみ173号が一本追い越していくだけです。
これは、ひかり513号が豊橋停車だからで、新大阪行きのひかりが小田原停車のときは、掛川で2本追い越していきます。
そこで、新大阪行きのひかりが豊橋停車の時、2時間に一本、43分45秒に東京駅を出発する臨時ののぞみを、
運転できるようにするための布石だったのかもしれません。
もちろん、のぞみ173号が一本追い越していくといっても、2本追い越すときの2本目の時刻(こだまが出発するおよそ1分前)に
追い越していくので、すぐにその後ののぞみを増発できるわけではありません。
また名古屋行きのこだまも小田原と三島のどちらかでなく、どちらも5分程停まるようにダイヤを変更しなければなりません。
それほど簡単なことではないので、この推測は誤りかもしれません。
結局、2014年から2016年まで、東京~新大阪間のこだまが10分遅くなっていた理由わかりませんでした。
ところで、2013年には、16:56分東京発以後の56分に東京駅を出発するこだまは名古屋行きになっていました。
15:56分東京発こだま669号の新大阪到着が、19:50分なので、もし新大阪駅に余裕があるなら、16:56分東京発のこだま673号も新大阪行きでも
いいような気がします。
このダイヤは2017年まで引き継がれています。15:56分東京発こだま669号は新大阪行きですが、16:56分東京発のこだま673号以後が名古屋行きになり、
16:56 17:56 18:56 分発のこだまは名古屋行きになり、19:26分発こだま683号が新大阪行きの最終のこだまになります。
これを米原駅の下りの時刻表で見ると、昼間は14分発のこだまと52分発の新大阪行きのひかりが停まるのですが、20時21時22時台は、
41分発のひかりと52分発のひかりが停まります。どちらも一時間に2本停まることに変わりありませんが、およそ30分間隔で列車が来る方が便利です。
新大阪駅に余裕ができたところで、16:56分以後の東京発のこだまも新大阪行きにしたら良かったのではないかと思います。