列車ダイヤについて -- 2-1 のぞみ281号はあるのにのぞみ282号はないの?
2016年3月26日
2016年(平成28年)3月26日のダイヤ改正では、北海道新幹線が大きな話題になっています。
東海道・山陽新幹線はそれほどの話題にはなっていませんが、もちろん変更点があります。今回はそのなかから、東海道新幹線で臨時ののぞみが285km/h運転
になった話題です。
のぞみ281号・のぞみ283号・のぞみ285号・のぞみ287号・のぞみ289号の5本です。
そして上りの、のぞみ282号・のぞみ284号などはありません。私は鉄道会社で働いていませんし働いたこともなく、鉄道会社とはお客さんとして
たまに利用する以外まったく関係ありません。ですから上り列車の設定がない、本当の理由は知りません。それではおもしろくないので、
おそらくこうではないかという理由を考えてみます。
285km/h運転の臨時ののぞみは、上り列車の設定がないこととあわせて、 のぞみ367号・ のぞみ369号 の運転がある日は、
のぞみ287号の運転がなく、逆にのぞみ287号の運転がある日は、のぞみ367号・ のぞみ369号 の運転がないのが特徴です。
表で示すと次のようになります。ごく簡単に言えば、287号は、のぞみ369号と同じ 14:23:30 に東京駅を出て、のぞみ369号より速く走って
新大阪には、のぞみ367号と同じ、16:53:30 に着きます。(秒については必ずしも正確ではありません)
東京 名古屋 新大阪
のぞみ367号 14:20:15 16:01:30 16:53:30
のぞみ287号 14:23:30 16:02:00 16:53:30
のぞみ369号 14:23:30 16:04:00 16:56:45
すなわち3本とも臨時列車です。
次に、これらの列車とダイヤグラムの図形で左右対称になる列車を探してみます。
のぞみ338号(14:20:15 東京着)と のぞみ224号(14:23:15 東京着) です。
のぞみ338号は臨時列車ですが、のぞみ224号は定期列車です。そのため、のぞみ224号の運転をやめて、のぞみ288号を運転することはできません。
新大阪発の、のぞみの臨時列車が2本続くのは、コラムの 1-1 の番号で、10の のぞみ330号(新大阪)と 8の のぞみ332号(新大阪) です。
あいだに、こだま646号がはいっているので不思議に思われるかもしれませんが、
新大阪発の時刻は、のぞみ330号が 11:10:15 のぞみ332号が 11:13:30 です。そして、10の のぞみ330号(新大阪)と対称な
下り列車は、のぞみ233号で定期列車なので、毎日運転です。
なぜ、左右対称の列車で上り・下りの片方が定期列車、もう一方が臨時列車になるのか不思議ですが、列車ダイヤは、図形を眺めるために作るのではなく、
列車を走らせるためにつくるものなので、お客さんの数を考えて最適なダイヤになっているのだと思います。
それでは、左右対称ではなくても、のぞみ330号と のぞみ332号の2本の運転をやめて、285km/h運転の臨時の上りののぞみを一本運転する日を設定
したらというアイディアが浮かびます。
このコラムに登場する列車のダイヤを、表示します
のぞみ367号・ のぞみ369号 , のぞみ330号・のぞみ332号 と こだま646号 の列車のダイヤグラムを描いてみると、
のぞみ367号とのぞみ369号の間に他の列車は入りませんが、のぞみ330号とのぞみ332号は、新大阪発を3分15秒間隔で発車しますが、
小田原から、こだま646号が間に入り、東京には、13:43:45 と 13:50:15 に 6分30秒間隔で到着します。
新大阪をのぞみ332号と同じ11:13:30に出発して、東京にはのぞみ330号と同じ13:43:45に到着するためには、こだま646号のダイヤを変更しないとすると
小田原駅を、のぞみ330号と同じ時刻で通過する必要があります。
東京・新横浜間は最高速度は220km/h以下なので、新横浜・小田原間で285km/hで走行するかどうかが、285km/h運転の臨時ののぞみを設定できるかできないかの
違いになるのかもしれません。すなわち新大阪から小田原まで、285km/h運転したとしてもまだのぞみ330号と同じ時刻で小田原を通過することはできないのかも
しれません。
新横浜駅を出た下り電車は、携帯のGPS速度計で測定した結果では、横浜羽沢の貨物駅あたりで、220km/h位になり、小田急江ノ島線の高座渋谷の駅あたりで
小田急線の下をくぐって地上に出たあたりから加速して、285km/h運転の列車では、小田原駅の手前まで、285km/hに近い速度で走ります。
このあたりは、東海道新幹線開業以前に試験走行がおこなわれた鴨宮モデル線と呼ばれる区間です。山梨リニア実験線のような区間です。
線路形状が良く高速で通過できるのでしょう。
早朝・夜間の列車では、前後の列車がないので時間短縮は比較的容易でしょうが、日中は、285km/h運転による東京・新大阪間の3分の短縮は
一部の区間で285km/h運転すれば達成できるものではなく、新横浜・新大阪間の
いろいろな高速走行できる区間で285km/h運転をおこなうことで達成しているようです。
同じく、携帯のGPS速度計で測定した時、京都・新大阪間でも、阪急の大山崎駅付近から鳥飼車両基地あたりまで、285km/hに近い速度で走っていました。
ところで、のぞみ285号が285km/hで運転するというのは、なかなかネーミングセンスが良いと思います。